桜の季節を迎え、ここ数日は田園都市線沿線の風景を連載していたために
一週間少し空いての続きとなります。

さて、前回までにほぼ車体の作成を完了させました。
しかし、電車を構成する要素は他にもいろいろあるわけでして、そういう要素を作りこんでいきます。

前回までの進捗です。
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前回は妻面まで作りこみ、これでボディ4面全ての設計が終わりました。

続いて屋根から攻めていきましょう。
まず、非軽量車を特徴づける存在の一つであるランボードです。
スライド8
以前取り込んだ実車写真からおおよその形状を描いていきます。
ここでも前面をスケッチ面としてランボードの断面を罫書いています。
スライド9
左右ともにこんな感じにランボードができました。
ランボードの縁がちょうど屋根肩Rの変化点で終わるような形になるのですね。

続いて東急の車輛で印象的な白いクーラーを作ります。
クーラーというと屋根と同じグレーやステンレスの地色であることが多いのですが、
東急では初のクーラー搭載車となった8000系から2000系までの全車輛に
白いFRP製のクーラーが積まれています。
真っ白であるがゆえにある程度走行すると黒ずみや砂ぼこりが目立ってしまうのですが、
検査明けの車輛は眩いばかりの白さが際立つ存在です。

とりあえず先頭の1台を作っていきましょう。
東急8000系列の17次車まで採用されていたRPU2204クーラーは、
前後左右上下に緩やかな曲線が描かれ、3次元的な形状をしています。
このような形状を再現するには3DCADがマストですね。
スライド10
スライド11
しかし、クーラーそのものの図面は車体と違ってそう簡単に見つかるものではなく、
おおよその外形を読み取ったら、あとは写真資料とにらめっこです。

RPU2204クーラー
IMG_2377
こうして観察してみると、クーラーの妻側も緩やかな曲線を描いていることがわかります。
まず出来たのがこの形です。
東急8500系CAD進捗11
東急8500系CAD進捗12
このなんともいえないヌルンとした感じが表現できたと思います。
さらに排気口部分を描いていくと……
スライド2
スライド1
サイドビューは一気に東急8500系らしさが出てきましたね。
が、上面はちょっと排気口あたりの表現が浅いです。
実はまだ製作途中で、今後どう表現するか迷っているのでここで止まっています。
というのも上の実車写真を見ると、構造的には一番外側に排気口のメッシュがあり、
その中に排気ファンが存在します。
しかし、実際に目立つのはメッシュではなくファンそのものなんですよね。
メッシュ部分はほとんど目に見えません。
このあたりの表現方法をどうするか結構迷いますし、製品化されている各種クーラーも
さまざまな方法でファンを表現しています。

ちなみにRPU2204クーラーに限って言えば、GM、鉄コレ、トレジャータウンと
どのメーカーもメッシュ表現重視です。
どうせ作るならファン重視でいってみましょうかねぇ。

修正は後でいくらでもできるので、とりあえず全部並べてみます。
スライド3
おお!

スライド5
クーラーが載ると俄然東急8500感が出てきました!

昔からこのクーラーに魅力を感じていましたが、
やはり8500系には欠かせないポイントのようです。