前回の続きです。
東急8500系デハ8600山側の基本的な作図は終了したので、
続いて前面に取り掛かります。

やはりスケッチを選択し、今度はスケッチ面を前に設定して罫書していきます。
1
いきなり罫書が終了していますが、やるべきことは側面と変わりありません。
やはり実車図面の1/150寸法を線分やオフセットで寸法指定するだけです。

これにできるだけゆがみや傾きの無い実車写真を下絵としてキャンバスに挿入し、
0.1mm単位で位置を調整していきます。
2
こんな感じに、写真と寸法に狂いがなければ罫書線と写真の窓やライト等のエッジが重なります。
拡大してみるとほんのすこしズレているところも散見されますが、
8500系の場合は縦に中心線を引いて左右対称に寸法をとってあげれば間違いないと思います。

下絵の写真は溝の口駅下り渋谷方駅先端で撮ったもので、海側へ曲線が入っているため
傾き補正をかけていますが、あとコンマ数度補正が必要だったかもしれません。
また、各種趣味雑誌等の形式図から寸法を図りだしたりしていますが、全高や車長、軸距等の
基本的な寸法しか記載されてないことが多いため、個人の資料収集や形式図から相似で大まかに
寸法を出すしかないことも結構あります。そういうとき最後に頼れるのが己の審美眼なのでしょう。

罫書が終わったら押し出しで窓やライトを立体にしていきます。
スライド3
それっぽくなってきましたね。
Hゴム表現はガラス面に再現する予定なのでここでは後回しとします。
しかし手すりもまだないですし、クーラーや台車ができてこないと
この形式に関しては雰囲気が出ないですね。