周囲の光にあわせて七変化する銀色電車たち。
特に、装飾のほとんどない東急7000系以降8500系までは、そのステンレスの銀こそが
第二のコーポレートカラーであり、東急電車の象徴でした。

時は流れて新車の東急2020系は、コーポレートカラーである赤こそ消えましたが、
東急電車カラーといえる銀はむしろ東急新5000系列より映えるデザインのようです。

そんな銀色が一番輝くのが朝日と夕日を浴びるときでしょう。
今日は黄金色が輝かしい東急8500系の姿をご紹介します。

2011年3月某日 田奈にて 東急8633F
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典型的な編成写真。普遍的な軽量車編成。何の変哲もない平穏な写真です。
でもいろいろな意味で、この平穏さがいかに愛おしいものかわかる写真でもあると思います。

2011年9月某日 たまプラーザにて 東急8637F
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残暑の陽ざしを浴びて夜明けの田園都市を行きます。

2011年3月11日朝 二子玉川にて 東急8695F
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日付を見てもらえれば分かる通り、東日本大震災発生直前の早朝です。
この日も始発列車に乗って東急田園都市線の撮影に来ていました。
澄んだ空気の中、冬の低い陽ざしを受けて三面折妻が輝きます。
日中は晴れ渡り、春の目覚めを感じさせる穏やかな日になるはずでした。

2014年6月某日 二子新地にて 東急8606F
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もうまもなく日没というところで来てくれました。
渋谷寄りの3~5号車は軽量車のため、編成写真を撮ると窓枠の輝きが目立ちます。
これは軽量車の窓枠にテーパーが付いているためで、編成写真のように車輛を斜めから撮ると
そのテーパー部分に反射した光が輝くのです。

先が見えてきた東急8000系列ですが、こうしてコツコツと写真を撮りためておきたいものです。