またしても8500系の離脱の報告が久々のブログ更新となってしまいました。
8500系の近況報告だけがこのブログではないんですが、それだけ離脱が頻繁になっているということですね……

各所で既報の通り、4月1日A30Kを最後に8634Fが運用を離脱した模様です。
8634Fといえば、皆様ご存知のTOQ-BOX赤帯編成として長らく活躍し、TOQ-BOX指定解除後もラッピングや側面の赤帯が残ったまま活躍していました。
ステンレス1色が大多数の8500系の中にあって、カラフルな姿は子供たちにも人気でした。

そんな8634Fの引退を偲んで、過去の雄姿を振り返ります。


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2009年7月某日 宮崎台にて 東急8634F
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画質が悪いのであまりコンデジ時代の写真は載せていませんが、TOQ-BOXのラッピングを撮影できたのはコンデジ時代のみでしたので、いろいろとフォトショで修正して鑑賞に堪える形に仕上げました。
背景のぼかしは完全に後加工ですが、ノイズ除去と一緒にこれをすると意外と見栄えがします。

この頃はすでに側面のラッピングが赤帯を残して剥がされ、辛うじて前面の音符とラッパがTOQ-BOXの面影を残していました。


2009年9月某日 たまプラーザにて 東急8634F
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こちらもコンデジ+フォトショ修正済み。
この頃はすでに前面のフルカラーLEDは大井町線に供出され、3色LEDに戻っていました。
ラッピングは過去数種類ありましたが、いずれも8500系全400両が田園都市線に集結していた時代には非常に強い存在感を放っていましたね。


2011年5月某日 宮崎台~宮前平にて 東急8634F
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今年のGWでこの撮影からもう10年が経つのですね。
余りの時の早さにドキッとします💦
すでにこの頃から引退までほぼ姿かたちは変わっていませんね。


2011年5月某日 たまプラーザにて 東急8634F
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上の写真と同日の03Kを撮影。
確か大学の課題でたまプラに用があって、そのついでに撮っていたはずです。
東武動物公園から帰ってきてまた久喜まで向かう途中を撮影しているわけですが、そんなに長いことうろついていたのか……


2011年7月某日 二子新地にて 東急8634F
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この編成の難点は、縦位置で撮ると側面の赤帯が見えないので普通の8500系と変わらないところ。
まあ、私にとっては数ある8500系と同様であり、すべてが愛すべき編成なので(笑)

2011年8月某日 たまプラーザにて 東急8634F
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先頭車がカーブで傾き、側面が見えると赤帯がよくわかります。

2012年2月某日 たまプラーザにて 東急8634F
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2012年3月某日 青葉台にて 東急8634F
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2012年4月某日 たまプラーザにて 東急8634F
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やけにたまプラでの記録が多いですね……
朝日に照らされる姿は十八番の格好よさ!


2012年11月某日 宮前平にて 東急8634F
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蛍光灯に照らされた前面の輝きようはこの形式ならでは。
テラテラと美しく輝く様は8500系の魅力の一つ。


2013年3月某日 青葉台~田奈にて 東急8634F
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こういう側面がちに捉える映し方が一番この編成の特徴をよく捉えられますね。
田園都市らしい風景の中ぐんぐん坂を駆け上がる姿を見ると、あの力強い走行音が伝わってくるようです。


2014年2月某日 梶が谷にて 東急8634F
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前日の大雪を受けて翌日早朝から撮影へ出かけると、まさかの人身事故……
あざみ野折り返しとなった8634Fが雪景色の中トンネルからひょっこりと顔を出しました。


2014年9月某日 宮崎台~宮前平にて 東急8634F
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せっかくの半蔵門行きのLEDを切ってしまう痛恨のミス。
そんなに早いSSを稼ぐ状況ではなかったはずですが……

曇りがちの淡い朝日を受けて、側面のステンレスボディも幾分柔らかく輝きます。


2018年3月某日 青葉台~田奈にて 東急8634F
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2013年3月から5年後の同場所での撮影。
この時は流してみたようです。
優等列車は長津田を出ると、この田奈へ向かう下り坂で思いっきり加速し、青葉台に向けて坂を駆け上がっていきます。


2018年4月某日 三越前にて 東急8634F
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2018年4月某日 二子新地にて 東急8634F
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日が傾きかけてきた頃、二子新地のS字をうねらせて駆け抜けていきます。
大井町線に被られやすいので、ここでの撮影はいつもドキドキですね。


2018年6月某日 溝の口にて 東急8634F
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関東としてはずいぶん早い梅雨明け直後、眩い日差しの中撮影した記憶があります。


2018年10月某日 二子新地にて 東急8634F
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白色LED灯に照らされる8500系の美しさは過去にも随分力説しましたが、やはり素晴らしいですね。
この輝きこそステンレスカーの魅力です。
最後の写真は大井町線の8641Fが8634Fに追いつこうとしていますが、その時のシールドビームの輝きがこれまた美しい。

2018年12月某日 高津にて 東急8634F
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2019年8月某日 梶が谷にて 東急8634F
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2019年9月某日 市が尾~藤が丘にて 東急8634F
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谷本川のトラスを行く8634F。
田園都市線随一の緑豊かな区間を快走する姿もまた似つかわしいですね。


2020年3月某日 鷺沼~たまプラーザにて 東急8634F
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5000系と離合する8634F。
まるでグラビアに使えそうないい具合の離合シーンです。
5000系が予定通り増備されていれば田園都市線新旧同士の離合だったんでしょうが、2020系という真打が現れてしまった今としては、ベテランと中堅の安定コンビといったところです。


2020年3月某日 青葉台~田奈にて 東急8634F
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この写真が私にとって8634F最後の写真となりました。
切通区間を行く姿は丘陵地帯を貫く田園都市線らしい風景の一つです。


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さて、実はここに上げた写真以外にも撮っていたのですが、撮影地が同箇所だったので割愛しました。
コンデジ時代も含めると相当撮影しており、特に狙って撮っていたわけではないのですが、8500系の各編成の中でもとりわけ遭遇率の高い編成だったようです。

乗車機会にも恵まれ、中間車の低音モーター目当てに選んで乗っていました。

晩年は側面の赤帯も随分と色褪せ、補修痕がまだら模様になって痛々しかったですが、8500系の数あるバリエーションの中でも視覚的にわかりやすい特徴的な編成で目立っていましたね。

8633F以降久々の軽量車の廃車となり、これでついに残り10編成100両。
完全撤退までのカウントダウンが始まってしまいました。
総勢677両の東急8000系列も残り15%を割り込み、風前の灯火に……
余命宣告の22年度末までも残り2年を切り、最後の時が刻一刻と迫っています。

記録は十分に撮りましたから、あとは後悔の無いよう思い出に刻んでいきたいですね。

Thank you! 8634!