前回記事で作成した行先表示データを印刷メーカーにてステッカー印刷してもらいました。
また、交換パーツも試作品を3Dプリントしました。

まず、比較用にGMのステッカー2種と鉄コレ付属ステッカーを載せてみます。


GM黄色台紙
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GM白台紙
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鉄コレ付属ステッカー(東急8000系)
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比較してみると、GM黄色台紙は精細さがダントツですね。
余白は台紙こそ黄色ですが、シール部分は透明なので切り口が目立ちにくいのもGoodです。

黄色台紙の代わりに封入されるようになったGM白台紙は、コストカットなのか文字が潰れ気味で、余白もシール部分まで白く、綺麗に切り出さないと白い部分が目立ってしまいます。

鉄コレ付属品も、シール部分まで白く綺麗に切り出す必要がありますが、それ以前にフォントがあやしいですね。近似フォントで代用しているのでしょうか。

以上各社既製品に対して、今回発注した弊社試作品がこちらです。
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黒地白文字の場合はクオリティ面でも満足できると思います。
唯一側面用の"青山一丁目"幕は字が細かったのか背景の黒地に潰れてしまっているのが残念。
"つきみ野""すずかけ台"幕は素晴らしいですね!
弊社nano factory製8500系非軽量車に白Hゴム表現を施してこの幕を貼れば、田園都市線デビュー初期を見事に再現できますね!

また、黒地白文字と同様にクオリティで満足できるのが、運番表記の黒地黄文字です。
GM黄色台紙のステッカーは高精細なものの運番幕の色味がオレンジ寄りで似ていなかったのですが、
このステッカーなら色味・精細度共に満足いくと思います。
過去の優等50番台や代走S/T表記なども再現可能です。

逆にイマイチな出来となってしまったのが快速幕などの橙地のものです。
色合いが薄いのか網目がかった模様が出ている気がします。
同様に準急種別幕の緑地も粗い気がします。
その影響を受けて文字のシャープネスも低下しているようで、精細感に欠けるのが残念でした。
白文字のためコントラストも低くなり、余計に粗く見えるのだと思われます。
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これだけ細かいと、淡い色の再現に使う白いドットが目立ってしまうのでしょう。
急行の赤地や黒地では文字がシャープに出ていることを考えると、Illustratorの色設定でCMYKのうちどれか1色は100%濃度に近い設定として色を濃くすれば、網目模様とシャープネスは改善しそうな気がします。(黒地はK100%、赤地はM/Y100%なのに対し、橙地はM60%/Y70%、緑地はC/Y70%でした)

色味をリアルに再現しようとしたが故の欠点でしたね。

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橙でもLED文字の表現は及第点のようで、GM黄色台紙のものには及ばないものの白台紙に比べれば十分OKな気がします。
こちらも色設定の変更でよりシャープになりそうです。

色設定の問題よりも、LEDの文字が明朝体であるために可読性が落ちていることの方が問題な気がします。
こればっかりは実車が明朝体なので仕方がありません。


これらの結果を総合するに、1/150サイズだと色味や字体の厳密な再現より、コントラストを意識したシャープさと文字太さを意識したほうが良い結果が得られそうです。

根本的な解決には特色インクで作ってもらうのがベストですが、色数が増えるごとに価格がアップするため、快速や準急は他の種別と混ぜずに別途商品を用意することになります。
クオリティをとるか価格をとるか……


次に行先表示交換パーツの試作品。
完成品をまずはご覧下さい。
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前面用の交換パーツ自体はまるで米粒のようです。
色味的にも米そのもの(笑)

ちゃっかりヘッドライトケースも別パーツ化テストしています。
ヘッドライトケースはヒンジを再現していますが、取付穴が真円のため、注意して取り付けないとヒンジの向きが明後日の方向に向いてしまうのが反省点……

2枚目の導光材のようなパーツは、先頭クーラー取付穴から交換パーツを押し出して取り外すための治具です。

側面用は8枚組で出力。
おかげで造形時の反りはありませんでした。

裏はこのように行先表示器周りにはめ込みガイドが付き、ここにステッカーを貼った交換パーツをはめ込むわけです。
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装着!
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試作ステッカーを交換パーツに貼り付けてみました。
どうでしょう?いい感じではないでしょうか?
この距離なら意外とステッカーのドットの粗さも気にならず、それなりに見える気がします。

しかし、交換パーツとボディとのクリアランスが結構狭いため、治具で押し出せるかというと微妙そう……
潤滑油でも塗ってあげましょうか?

逆にクリアランスを広げるとボディとの隙間が目立って興ざめなので、難しいところです。

東横線で見られたこんな一般的な行先も、
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↓↓↓
交換パーツでバラエティー豊かに変更可能なわけです!
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最後に、以前製作したnano factory製8500系に試作ステッカーを貼りつけて。
8500系7
こちらは行先表示器交換式ではない普通のタイプですが、黒地橙文字の快速に永田町の方向幕、50番台の運番という組み合わせは、新玉川線初期の代名詞な感じがして素晴らしいですね!

本日はここまで。
次は行先表示器交換式タイプの8500系を完成させて、いろいろと表示内容を変えた姿をご覧いただきたいと思います。