懐かしい画像から記事を一つ。

ブルートレインといえば、東京発九州行きの富士や上野発北海道行きがメジャーどころですが、
最期まで需要があったといえるのが日本海沿いを走るブルートレインでした。
北斗星を除き末期近くまで2往復体制を貫いた"日本海"や、
一般的なブルートレインで最後まで残った"あけぼの"は地味でしたが、
こうして夜行列車末期まで生きながらえたのは需要の高さゆえでしょう。

牽引機は、電源方式が入り乱れる区間のためEF81がその任にあたりましたが、
特に"日本海"や"トワイライトエクスプレス"の運用は
3電源全てを使用できるEF81の汎用性が最大限生かされた運用でしたね。

2009年7月某日 赤羽にて EF64 38+24系 寝台特急あけぼの
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この年の春までは全区間EF81の通し運用だった寝台特急あけぼの。
上越線内での空転が多かったため、
上野~長岡間は長岡所属のEF64 0番台及びEF64 1000番台に振り替えられました。
このときEF64 1000番台は従来から使用されていた"北陸"用機関車と共通運用でしたが、
EF64 0番台の37号機と38号機はわざわざ高崎から転属し、ほぼ"あけぼの"専属で活躍しました。
"北陸"を牽けないこともないはずでしたが、0番台は"北陸"を牽いたのは極僅かだったはずです。

結局1年後のダイヤ改正で"北陸"が廃止され、
運用に余裕ができたので、0番台の登板はこの1年で終了してしまいました。


2009年3月某日 上野にて EF64 37+24系 寝台特急あけぼの
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EF64 0番台として2019年1月現在最後の1両となった37号機。
EF64 0番台にとって最後の花形運用といえました。

37・38号機は特急運用入りのために各種機器や走行装置の整備が行われたそうですが、
37号機が残存しているのはその時の整備のおかげもあったりして。


2009年3月某日 西川口にて EF81 134+14系 寝台特急北陸
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所定ではEF64 1000番台が長岡から終点上野まで牽いてくるはずですが、
この日はEF81がそのまま上野まで牽いてきました。
理由は不明ですが、2009年の3月頃は何度か長岡のEF81が全区間担当しました。

この釜も現在まで残存しており、撮影時は塗装以外ほぼ原形ですが
後に双頭連結器に改造されています。


2009年7月某日 直江津にて EF81 45+24系 寝台特急日本海
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"日本海"に似合うのはやはりローズピンクの機関車でしょう。
敦賀にはローズピンクの他トワイライトエクスプレス色がありましたが、
末期はトワイライトエクスプレス色が運用入りすると不評でしたね。

ブルートレインはすでに存在しませんが、
これだけでも写真に残せたのはとても幸いなことです。
コンデジ時代の撮影ですのでノイズも盛大ですが……

国鉄形電気機関車もかなりの数が消滅しており、
2019年はどれだけの釜が生き延びられるかわかりません。

"あけぼの"廃止から5年、"日本海"廃止から7年、"北陸"廃止から9年。
時の流れは速いものです。